歯ブラシを選ぶにはどうすればよいのでしょうか?

 それは歯磨きの対象が何で、どのような目的で、どのような磨き方をするかによって選ぶ必要があります。しかしその説明をする前に、歯ブラシ全般に備わっていてほしい条件に付いて触れます。

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 ①ナイロン製で毛が密集していない、束のようになっていることが大切で、そうすれば次の使用までに乾いてくれるので衛生的です。

 ②植毛部が適度に小ぶりであることが大切で、大きいと口の中のすみずみまでブラシを届かせることが困難になります。

 ③ハンドル(柄の部分)はストレートでオーソドックスなものが望ましい。

 さてここからが本題です。
 
 ❶まずおおよそ25歳くらいまでの歯周病ではない方の場合は、歯肉や歯の表面の汚れを取るため、磨き方にこだわる必要もそれ程なく、やや硬めの歯ブラシでしっかりこすってあげれば良いと思います。

 ❷さて歯周病年齢と言われる25歳以上になってきますと、その予防のため歯周ポケット内に照準を定めそこを意識したブラッシングが要求されます。そこでは歯ブラシの毛先の形態にこだわる必要があり、磨き方も左右に細かく振幅させながらポケット内に毛先を1~2mm程度侵入させる必要があります。毛先にこだわる理由は、ポケット内の角化していない歯肉を傷つけない為です。

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 メーカーによってさまざまに表記されていますが、ナイロンの一本一本の糸の毛先がただ切ったままになっているものでなく、ポケット内に挿入しても傷つかないようにまあるく処理されている毛先の歯ブラシを選ぶ必要があります。

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 手の甲に押し当てチクチクと痛いものは毛先が切ったままになっている歯ブラシ、まあるく処理されているものはチクチクしないので確認できます。(大)