矯正の患者さんは、治療中のある時、親戚の方が歯科医師で口の中を見てもらい『虫歯ではないか』と言われた、というのです。

 それに対し、こちらは診察の上、下顎左側第一大臼歯に仮の歯が入っておりその辺縁部分に露出している象牙質の黒褐色部を指している様なので、フッ化ジアミン銀*によるもので黒いから虫歯とは限らないと説明しました。

 そもそもこちらは来院の都度矯正治療以外に口腔内をクリーニングし、仮の歯も壊れれば何回も再製してきて(共に矯正治療の費用のなかで)、歯周病と虫歯にはならないようにかなりの時間を割いてきたことは患者さんもご存知の筈。

 私はさすがにあまりにも失礼ではないかと申しました。   

 矯正治療に関しては、最初に診断と主要なワイヤー曲げは私が、それ以外は歯科衛生士が担当すると言った筈。申しわけないが細かい結紮等は歯科医師でなく歯科衛生士が担当するのが一般的です。

 費用ですが、三年経過時までで、それ以上二年間はいただいてない筈です。(大) 

*フッ化ジアミン銀:商品名サホライド、銀による蛋白固定、フッ化物による不溶性塩の生成により、齲蝕の進行や象牙質知覚過敏を抑制する。