

デンタル フロスを使う患者さんにその頻度を訊ねると、『週に1、2回、食べ物が詰まったところに使います。』というお答えが最も多いようです。
まるでデンタル フロスが、歯と歯の間に簡単には取れない線維性の食物が入ってしまった時だけの為にあるかの如く、とらえられているようです。
もしデンタル フロスを使うなら正しく理解し、隣接面(歯と歯の間)の汚れを効率よく取り除く補助的清掃用具として、一日に一回はお口全体に使用してクリーニングに役立てて欲しいものです。
ところでデンタル フロスを毎日のように使っていると思いがけず気が付くことがあるのを皆さんはご存知でしょうか?
どういうことかと言えば、1⃣糸が引っ掛かったり切れたりすれば、新たにできたごく初期の虫歯や修復物の不適合/、2⃣糸が抵抗なく入ってしまうなら歯周病による歯の動揺や移動/、3⃣歯肉からの出血なら歯周病/等という訳で詰まるところ、歯の異常を最速でご自分が感知できるということです。
通常、歯と歯の間には隣接面コンタクト(proximal contact)と称して、接触しているエリア(area)があります。
それがある為、歯間にデンタル フロスを入れたとき抵抗があることが確認できます。このことは歯の健康のバロメーター(指標)の一つと言われています。(大)
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