治療の説明ではありませんが、病院にまつわる出来事であまりにも腹に据えかねるので申し述べます。

 アポイント(お約束)制を敷いている理由はすでに説明しました。お約束の患者さんの時間を少しでも無駄にせず、より良い治療を追求するためのシステム(仕組み)です。

 突然かかってくる電話……『新宿のOOだけど院長居る?』

 気のいいわれらがスタッフ……『院長!お友達からお電話です!』

 わたくし院長……『??』『はい、堤です。』…ここぞとばかり、のべつ幕無しに営業の話。

 突然玄関に立っている人……患者さんでもなさそう。『どちらさま?』と伺うと、いきなり自分の用件。

 世の中では、さまざまな方たちが何らかの仕事をなさっていると思います。しかしいきなりの電話や来院で、相手の都合も聞かず、自分の仕事をするのはいかがなものかと思うことが稀ではありません。
 
 『いま診療中ですので!』と言うと、『ガチャン、ツゥ―――』『休み時間ならいいんでしょう?』『アポ(約束)取ればいいの?』

 開業以来、患者さんの身になって治療をするというコンセプト(一貫した姿勢、理念)を推し進めてきた私共としては、相手の身になれない自分のことばかりの方たちとお付き合いするわけにはいかないのです。なぜなら、患者さんの貴重なお約束の時間を少しでも無駄にしたくないからです。(大)