上顎臼歯の欠損部にインプラント治療を行う場合、解剖学的に植立部上方にある上顎洞(副鼻腔の一つ)という空洞が治療の是非を左右することを皆さんはご存知でしょうか?
上顎洞はその他の前頭洞、篩骨洞、蝶形骨洞と共に、吸気(鼻から吸った空気)に湿度を与える役割を担っていると言われています。また上顎洞は副鼻腔の中でも最も大きく、蓄膿症の際膿がたまる場所でもあります。
その上顎洞の形や大きさがインプラント植立部の骨量に影響を与えるため、少ないとインプラント治療が適応できないことになります。このような場合の対処法として、過去にサイナス リフト或いはソケット リフトと称する手術がなされてきました。
どのような手術かと言いますと、口腔と上顎洞を隔てている骨の厚みの少なさに対して(通常インプラントを入れるには10mm程度の骨の厚みが必要)、前者の場合は歯の欠損部の側方から、また後者の場合は歯槽頂の方から外科的にアプローチして上顎洞側に骨を作ります。
後者は前者に比して低侵襲になったとは言え、どちらにしても外科処置で骨の厚みを得、長いインプラントを植立しようとしていることに変りはなく、インプラントの種類にもよりますがさらに1~2回の外科処置が必要になる場合もあり、最終修復物装着まで半年から一年かかることもあって患者さんの負担は計り知れないものがありました。
さてこれらをどのように革新したかというと、インプラントのデザインです。深さを求めてきた従来の考え方から既存の歯槽骨を最大限に活かすべく従来のインプラントからすれば想像もつかないような形態に変更しました。
また先端部の形態を、上顎洞粘膜を穿孔させずに優しく挙上しテント化して空間ができるようにし、そこを血餅で満たし骨補填材を使わずに新生骨形成を促すようにしたわけです。
結果、インプラント植立と同時に骨移植なしの上顎洞底挙上(グラフトレス サイナス リフト)が可能になり、しかも一回の外科処置で済むという多大な患者さんへの恩恵を有するシステムが確立されました。(大)
PS:今回解説したシステムには他にも紹介し切れていない新しい工夫があり、それはいずれ続編で‥‥
上顎洞はその他の前頭洞、篩骨洞、蝶形骨洞と共に、吸気(鼻から吸った空気)に湿度を与える役割を担っていると言われています。また上顎洞は副鼻腔の中でも最も大きく、蓄膿症の際膿がたまる場所でもあります。
その上顎洞の形や大きさがインプラント植立部の骨量に影響を与えるため、少ないとインプラント治療が適応できないことになります。このような場合の対処法として、過去にサイナス リフト或いはソケット リフトと称する手術がなされてきました。
どのような手術かと言いますと、口腔と上顎洞を隔てている骨の厚みの少なさに対して(通常インプラントを入れるには10mm程度の骨の厚みが必要)、前者の場合は歯の欠損部の側方から、また後者の場合は歯槽頂の方から外科的にアプローチして上顎洞側に骨を作ります。
後者は前者に比して低侵襲になったとは言え、どちらにしても外科処置で骨の厚みを得、長いインプラントを植立しようとしていることに変りはなく、インプラントの種類にもよりますがさらに1~2回の外科処置が必要になる場合もあり、最終修復物装着まで半年から一年かかることもあって患者さんの負担は計り知れないものがありました。
さてこれらをどのように革新したかというと、インプラントのデザインです。深さを求めてきた従来の考え方から既存の歯槽骨を最大限に活かすべく従来のインプラントからすれば想像もつかないような形態に変更しました。
また先端部の形態を、上顎洞粘膜を穿孔させずに優しく挙上しテント化して空間ができるようにし、そこを血餅で満たし骨補填材を使わずに新生骨形成を促すようにしたわけです。
結果、インプラント植立と同時に骨移植なしの上顎洞底挙上(グラフトレス サイナス リフト)が可能になり、しかも一回の外科処置で済むという多大な患者さんへの恩恵を有するシステムが確立されました。(大)
PS:今回解説したシステムには他にも紹介し切れていない新しい工夫があり、それはいずれ続編で‥‥
コメント