今回は、歯周外科処置後の再評価についてお話ししようと思います。 歯周外科処置後、3ヶ月の治癒期間を経て再評価となります。再評価のポイントとして ①歯周ポケットの改善はなされているか? ②歯肉の形態改善、歯冠形態の改善、周囲組織の改善がなされて ...
カテゴリ:tutumisikam
369.歯周治療について その5
今回は、歯周外科についてお話ししようと思います。 一通りの初期治療がすんで、再評価後、歯周ポケットの改善が見られない場合、歯周外科処置が必要となります。歯周外科処置の目的は、器具の到達性を良くしポケット内の歯石除去、ブラッシングの妨げとなる歯周組 ...
367.歯周治療について その4
今回は、スケーリング・ルートプレーニング後の再評価についてお話ししようと思います。 一通りのスケーリング・ルートプレーニングが終わりったならば、再評価を行います。 1. ブラッシングは、改善されているか? 2. 歯石の取り残しはないか? 3. 歯 ...
365.歯周治療について その3
今回は、スケーリング・ルートプレーニングについてお話ししようと思います。 まずスケーリングとは、歯の表面に付いた歯石を除去する事です。簡単に言うと、眼に見えている汚れを手用のスケーラーや超音波の機械を使用して落としていきます。 次にルートプレー ...
364.歯周治療について その2-2
今回は前回の補足として、補助的な清掃道具の話をしようと思います。 通常の歯ブラシの他にデンタルフロスや歯間ブラシなどがあります。歯間ブラシは、ブラッシングがきちんと出来るまでに一時的に使用したり、歯と歯の間の大きな汚れを取ったりする程度で、使い過 ...
362.歯周治療について その2-1
前回に続き歯周治療についてお話ししようと思います。今回は、患者さんが自身で行うブラッシングについてです。 歯周治療を進めていく上で、患者さん自身でのブラッシングが非常に重要になってきます。いくらこちらで汚れを取っても、次回の来院時にまた汚れが付い ...
360.歯周治療について その1
今回は、歯周治療の初期治療についてお話ししようと思います。 初期治療とは、歯周治療の外科処置を行う前迄の治療を指します。そして初期治療には、患者さんの協力無くして成功は望めません。何故かと言うと、ご自身でのブラッシング、生活習慣、悪習癖等が大きく ...
358.インプラントとCT・MRI・エコー診査について
今回は、患者さんからの質問があったインプラントとCT・MRI・エコーなどの画像診査時の影響についてお話ししようと思います。 先ずCT撮影における影響ですが、CTでは金属部分が白く写ってきます。それによりインプラント自体には影響はありませんが、インプラント周 ...
356.骨粗鬆症と歯科治療 その3
今回は、歯科治療時における顎骨壊死についてお話ししようと思います。 骨粗鬆症薬を服用されている方で、ごく稀に外科処置後に顎骨壊死の副作用が出る事があります。確率的には非常に少ないですが、0%ではありません。万が一発症すると、外科処置後の治癒が悪く、 ...
355.骨粗鬆症と歯科治療 その2
今回は、骨粗鬆症の治療と歯科治療についてお話ししようと思います。 骨粗鬆症薬を継続して3年以上使用している方や、注射による投薬を受けている方のごく一部に、外科処置時における顎骨壊死の症状が出る事があります。飲み薬で約0.3%とその頻度は稀ですが絶対ない ...
353.骨粗鬆症と歯科治療 その1
今回は、骨粗鬆症と歯科治療についてお話ししようと思います。 先ず骨粗鬆症とは何か?ご存知の方も多いと思いますが、骨粗鬆症とは骨密度の低下、または骨質の劣化により、骨強度が低下し骨折しやすい状態の事をいいます。 とある患者さんからの質問で、骨粗鬆 ...
352.抜歯時のテクニックの要点
今回は、抜歯時のテクニックの要点についてお話ししようと思います。 抜歯時の外科的侵襲を極力少なくする事が、術後の痛みや腫れを少なくする事につながります。その為に、事前の準備、シュミレーションを行なって処置に臨みます。 処置が始まってみると、全て ...
350.ブラッシングについて その2
前回に引き続きブラッシングについてお話ししようと思います。 何故ブラッシングをしなければならないのか?と、直接聞いてくる患者さんはいませんが、何故だろうと心の中で思っている方はいると思います。 虫歯や歯周病の原因は、磨き残したプラークに起因する ...
349.ブラッシングについて その1
今回は、ブラッシングについてお話ししようと思います。 ブラッシング指導時に1日1回、時間をかけてしっかり汚れを落とす必要があると、説明する事があります。このことを患者さんの中には、ブラッシングは1日1回でいいんだと解釈されている場合がありますが、それ ...
346.親知らずの為害性について その1
今回は、親知らずがもたらす為害性についてお話ししようと思います。 よくある症例だと、親知らずが虫歯になることにより、その手前の歯も巻き添えになってしまう事が多々あります。さらには、親知らず周辺の歯周病が進み、手前の歯も歯周病になってしまうこともあ ...
344.咬合平面の低下について
今回は、咬合平面の低下についてお話ししようと思います。 咬合平面の低下は、ブラキシズム(歯ぎしり等) で歯が咬耗してしまったり、噛む面に入っている詰め物や、使用している被せ物、義歯の人工歯がすり減ってしまったりすることにより起こります。 咬合平 ...
343.修復物の脱離とその原因 その4
今回は、すれ違い咬合のcaseをお話ししようと思います。 すれ違い咬合とは、例えば上顎の右側が欠損していて、下顎の左側が無いような、噛み合わせがすれ違いになっているような状態です。 この患者さんは被せ物が取れてしまったと来院されましたが、口腔内を観 ...
341.修復物の脱離とその原因 その3
今回は、修復物の脱離とその原因の続きで、別のcaseをお話ししようと思います。 Case2 奥歯の調子が悪い(痛い) 奥歯の調子が悪いと来院された患者さんですが、口腔内の肉眼所見では目立った虫歯、歯周病も無いのです。よくよく口腔内を観察してみると、前 ...
340.修復物の脱離とその原因 その2
今回は前回の続きで、噛み合わせの問題とブラキシズムによる修復物の脱離についてお話ししようと思います。 先ずは噛み合わせの問題ですが、いくつか実際の患者さんで例を挙げてみます。 Case1 前歯が取れた(欠けた) 前歯が取れたので着けて欲しいと来 ...
339.修復物の脱離とその原因 その1
今回は修復物の脱離についてお話ししようと思います。 歯の詰め物や被せ物が取れてしまった、という経験をされた方は少なくないと思いますが、なぜ取れてしまったかを考えた方は少ないかと思います。修復物が取れてしまうには、それなりの原因があるはずです。それ ...
337.自費治療について その4
今回は自費治療における、保証についてお話ししようと思います。 自費治療における保証には、必ず検診を受けて頂く必要があります。その理由は、お口の中の環境は日々変わり続けているからです。 例えば、歯ぎしりや・噛み癖などによる咬耗で歯がすり減ってくれ ...
335.自費治療について その3
今回は、自費治療におけるメインテナンスについて、お話ししようと思います。 前もって言っておきたい事は、一通りの治療(自費・保険)が終了=メインテナンスの開始、という事です。半年おきのチェックをしてこそ、治療した歯を永く維持できるのです。逆にメイン ...
333.自費治療について その2
今回は自費治療の続きをお話ししようと思います。前回の話の中で、基礎治療の重要性について触れました。治療が必要な歯が一本で、その歯が悪くなった原因がその歯だけにある場合は、そこだけを治療すれば済みます。 しかし、原因がその歯を含む他の歯にもあったな ...
331.自費治療について その1
今回は、当院における自費治療についてお話ししようと思います。 当院で自費治療を行う場合は、まず初期治療をしっかりとした上で進めることになります。それは、工事で言えば基礎工事のようなもので、ここで手を抜いてしまうと、どんなに良いものを使って歯を入れ ...
329.歯科用金属について その3
今回は前回までの金属の話とは少し異なりますが、チタンについてお話ししようと思います。 チタンは生体親和性に優れ、高い強度を持つ金属で、歯科以外の様々な分野でも広く使用されています。歯に詰めたり、被せたりはあまりしませんが、金属床の義歯やインプラン ...
327.歯科用金属について その2
今回は、前回に引き続き歯科用金属についてお話ししようと思います。前回は銀合金の説明をしたので、今回は金合金の事について触れてみたいと思います。 金合金は、金を主とする合金で、銀合金の欠点をほぼカバーしてくれます。腐食はほぼ起こらず、装着した状態で ...
325.歯科用金属について その1
今回は、歯科治療で使用する金属についてお話ししようと思います。 一般的に、健康保険で使われる金属は、金銀パラジウム合金と呼ばれる銀合金が主流です。健康保険で出来るということではメリットと言えるかもしれませんが、問題点もいくつか挙げられます。 1 ...
321.日中のブラキシズム②
今回は、夜間のブラキシズムではなく、日中におけるブラキシズムについてお話ししようと思います。 以前に夜間のブラキシズムについてはお話ししましたが、実は日中のブラキシズムも色々な問題点があるのです。通常時、上下の歯は安静空隙といって2〜3ミリの隙間を ...
318.ナイトガード(マウスピース)について
今回は、ナイトガード(マウスピース)について、お話ししようと思います。 ナイトガードは、基本的に夜間のブラキシズム(歯ぎしり、くいしばり) からご自身の歯を守る為に使用して頂きます。ここ最近では、虫歯、歯周病と同じくらい歯のトラブルの原因になってい ...
315.アポイントを取る際の注意点 その2
今回は、前回に引き続きアポイントを取る際の注意点をお話ししようと思います。基本的にはアポイントは、週に1回・30分でお取りしています。 特に外科処置や手術のアポイントは、前もっての外科器具の消毒・滅菌、ユニット(診療台)の確保、スタッフ間での打ち合わ ...
314.アポイントを取る際の注意点 その1
今回はアポイントを取る際の注意点についてお話ししようと思います。 先日とある患者さんからアポイントを取りたいとの電話を頂いた時の話です。『歯がグラグラして痛いから抜いて欲しいんだけど、今日アポイントとれる?』とのことでした。 ここでいくつかの問 ...
312.歯磨き剤について その2
今回は、歯磨き剤の成分の、歯周病に効果があると言われているクロルヘキシジンやIPMP(イソプロピルメチルフェノール)についてお話ししようと思います。 クロルヘキシジンとは消毒効果のある薬で、歯磨き剤や洗口液などに含まれています。市販の歯磨き剤に含まれ ...
310.歯磨き剤について その1
今回は歯磨き剤についてお話ししようと思います。 よく患者さんから歯磨き剤は何を使えば良いのか?と質問があります。テレビのコマーシャルは、虫歯予防、歯周病が治る、歯周病予防などの謳い文句で発売されていますが、どれだけの効果があるのでしょうか? 歯 ...
308.洗口液・デンタルリンスについて
今回は、洗口液・デンタルリンスについてお話ししようと思います。 テレビのCMや、ドラッグストアの店頭に並ぶ洗口液・デンタルリンスを目にしますが、実際どのようなものなのかという問い合わせが患者さんからよくあります。 洗口液・デンタルリンスは、虫歯や ...
306.キシリトールについて
今回はキシリトールについてお話ししようと思います。 キシリトールとは、みなさんも一度は耳にした事があるけれど、実際は何なのかいまいちよくわからないという方もいると思うので、今回は簡単に説明をしていこうと思います。 キシリトールとは、1997年に認可 ...
303.インプラント手術時における生体モニタリングについて
先日、とある患者さんのインプラント手術中の、生体モニタリングをさせていただきました。生体モニタリングとは、手術中の血圧、心拍数、血中酸素飽和度、心電図を監視し、術者に報告します。 術前には、患者さんの状態を術者と確認をして打ち合わせをします。今回 ...
298.電気的根管長測定器について
今回は、電気的根管長測定器(EMR : Electric Measuring of Root canal length)についてお話ししようと思います。 電気的根管長測定器(EMR)とは、根の中の治療をする際に、消毒するべき根の長さを計測する時に使用します。根管治療の基本は、根の先端までの ...
296.無痛麻酔について その3
今回は、針無しの麻酔についてお話ししようと思います。 針無しの麻酔とは、霧状の麻酔液を歯肉に噴霧して、表層から麻酔液を浸透させる物です。 長所としては針が無いため、患者さんの恐怖心も少なく、最初のチクっとする感じもありません。麻酔の量も少なく ...
295.無痛麻酔について その2
今回は、電動式の麻酔についてお話ししようと思います。 麻酔時の痛みを感じる理由の1つに、麻酔液の注入速度があります。具体的にいうと、体内に入ってくる麻酔液の速度が速ければ痛みを感じ、遅ければ痛みを感じにくいということです。 電動式のものは、一定 ...
294. 無痛麻酔について その1
今回は、歯科用麻酔についてお話ししようと思います。 歯科医院で麻酔と聞くと、怖い、痛いというイメージが先行してしまうかと思います。しかし麻酔なしでは、歯科治療は行えません。そこで我々は、いかに恐怖心を減らし、痛みなく、麻酔を行うことができるかとい ...
290.歯科用マイクロスコープについて その5
今回は、審美治療時における、マイクロスコープの使用についてお話ししようと思います。 審美治療に重要な事は、いかに自然に見せるかという事です。その為には、歯肉と被せ物の境界線の部分を、隙間なく仕上げるのです。歯を削る際に、歯肉との境界線を拡大して自 ...
289.歯科用マイクロスコープについて その4
今回は、外科処置時におけるマイクロスコープの使用について、お話ししようと思います。 歯周外科手術において、マイクロスコープを使用する事により、歯石の取り残しをなくし、歯肉の繊細でタイトな縫合が可能です。歯周病の手術では、歯石の取り残しをなくす事が ...
288.歯科用マイクロスコープについて その3
今回は、虫歯治療時におけるマイクロスコープの活用についてお話ししようと思います。 虫歯治療をするにあたって重要なことは、虫歯の取り残しをしないという事です。肉眼所見、触感、う蝕検知液を用いたりします。場合によっては、マイクロスコープを使用して確実 ...
287.歯科用マイクロスコープについて その2
今回は、根管治療時におけるマイクロスコープの使用についてお話ししようと思います。 根管治療とは、歯の根の中の治療の事で、その中は非常に複雑な形態で、肉眼だけでは見えづらい部分もあります。マイクロスコープを使用する事により、肉眼所見の約20倍もの拡大 ...
286.歯科用マイクロスコープについて その1
今回は、歯科用マイクロスコープについてお話しようと思います。 最近、患者さんからマイクロスコープはありますか?マイクロスコープを使っての治療は、行っていますか?との質問を受けることがあります。 マイクロスコープの用途は様々で、主に診査・診断、根管 ...
271.移転再開業について その4
今回の移転再開業についてですが、もともと移転の予定は全くなく、以前の医院でも内装を変えたり、トイレを綺麗にしたりしていました。また最近ではさらに手を加え、裏口のエレベーターを使って、ご高齢の患者さんや、車椅子、ベビーカーをお使いの患者さんもスムーズに ...
270.移転再開業について その3
今回は、移転再開業に伴い新たに新設した外科室についてお話ししようと思います。 移転再開業に伴い新たに外科室を新設しました。その目的は、院内感染の予防や、手術中のスタッフの移動を少なくし、 血液や汚染物質の飛散、拡散防止です。医療用廃棄物の処理も、一 ...
268.移転再開業について その2
3月1日に移転再開業して2週間が経過しました。患者さんの評判も上々です。我々スタッフも、以前の診療所で不便だったところが改善されて、診療がスムーズに進められる様になりました。 具体的には、 各ユニットに一通りの道具を揃え、移動を少なくしたり、カルテ入 ...
265.移転再開業について
今回は、来たる3月1日の移転再開業の事を書かせて頂こうと思います。 堤歯科は1983年に3月に開業し33年 となります。2016年3月1日より移転再開業の運びとなりました。 過去の経験やノウハウを活かし、院長自ら設計を行い、患者さんの事を考慮し、また我々スタッ ...
264.予防歯科について その2
今回は、1月28日のブログに引き続き予防歯科に関して書かせて頂こうと思います。 ちょうど前回のブログを書かせて頂いた日に、某テレビ局で 予防歯科の特集がありました。未だに日本では、予防歯科という考え方があまり浸透していませんが、海外の先進国では当たり ...